野方工作所

野方幸作が気まぐれで書いてるあれこれ。もしかして無線軍事警察消防鉄道アニメ全分野を一つのブログでカバーするのは不可能じゃないかと思い始めてる。コメントや質問などはお気軽にどうぞ。頂けると狂喜乱舞します

撮影用ワッペンの話

現行の警察被服だと避けて通れないのが制服のワッペンです。
旧型被服だとごく一部の例外を除いて全国共通でした。
しかし現行だと各都道府県毎にワッペンが定められています。

それはドラマなどでも同じ話です。

それに対する策が撮影用ワッペンというものの存在です。
pwgh601.jpg
このワッペンだと都道府県名が「警察」とだけ書かれているので
どこでも代用できるって寸法です。
相棒シーズン4ではこの仕様のワッペンが使われてました。
しかしかなりグレーが濃い色味ですね・・・・・・
相棒作中でもこんなにグレー濃かったっけ・・・・・・

これは警視庁仕様をベースにしていますが、
一度何かのドラマで千葉仕様、警察表記のワッペンを見たことがあります。

で、さらに細かいところになると各都道府県毎に作ってるところまであったり。

例えばこれ。
pwgh602.jpg
大阪仕様ですが、刺繍ワッペンです。
そのため遠目なら問題ありませんが、
近い撮影には耐えられない点があります。

それぞれコスト面と撮影面での長所短所を持ってますね・・・・・・
pwgh603.jpg
で、このそれぞれのワッペンには、
テレ朝仕様と日テレ仕様という俗称があるそうで。

とはいえ、ある県を舞台にしたドラマにエキストラで参加した知人曰く、
「鑑識の服は実物で、多分信頼性が高いところ(製作所)だからそのまま貸してもらえたんだろう」
とのことで、実のところ製作所の腕次第ってところでしょうか。

そういえば踊る大捜査線は現行に切り替わって比較的すぐの作品なのに
ちゃんと警視庁仕様の制服だったけどアレって実物だったのかな・・・・・・
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  1. 2016/09/28(水) 20:36:53|
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WW2・USMC制帽

2次大戦型のアメリカ海兵隊のサービス用制帽が手に入りました。
usmchat01.jpg
以前も米軍系のものを調達しましたが、
そのときの目的は帯革の調達でした。
今回もその例に漏れず、日本警察系です。

昭和21年制式の盛夏服では、黒羅紗地の制帽にカーキの帽覆いを使用するのが
正規となっていますが、実際のところ米軍供与の制帽を使用しているところもあったようです。

例えばこの写真。
sjfyi3uq00.jpg
これは光の加減の様にも取れますが、帯までカーキ色で、
米軍の制帽を流用したようにも見受けられます。

余談ですが、この時代について調べようと、物は試しに大阪府警察史を紐解いてみたところ、
「朝鮮総連大阪支部前を張り込む機動隊員」なる写真では既に機動隊腕章を巻いており、
一体大阪では機動隊腕章がいつから使われているのかさっぱりでした。
なお、その写真では制帽は帽覆いを使用しているように見受けられました。
一方で、カーキの制帽を使用しているような写真もあり、
自治体レベルでも統制されていなかったような背景が浮かび上がります。
戦後は本当、調べだすとキリがありませんね。

ひとまずは制帽自体を。
usmchat02.jpg

こちらは帽覆いも本体も大戦期のものです。
usmchat07.jpg

スタンプ。
usmchat03.jpg
正直米軍は門外漢なのでQMタグの読み方はよく分からんです。

記名かな。
usmchat04.jpg

同じくビン革の寸法表示。
usmchat05.jpg
7・1/8は57センチ程度だったかと。

顎紐。
usmchat06.jpg
革製で状態は良好です。

帽覆いを外す。
usmchat08.jpg

帽覆いのスタンプ。
usmchat09.jpg
E.J. HUHNSTOCK・・・・・・かな?


帽章と耳章。
usmchat10.jpg
全てスクリューバック式。

続いてカーキ制帽。
usmchat11.jpg
こちらは本体が現用のもの。

顎紐。
usmchat12.jpg
少し状態が悪い。

スタンプ。
usmchat13.jpg
これは71年製という意味だったかな・・・・・・?

解体。
usmchat14.jpg

寸法表示はやはり7・1/8。
usmchat15.jpg

これは名前かな。
usmchat19.jpg

耳章。
usmchat16.jpg

usmchat17.jpg

比較してみる。
右2つがこの制帽の分。
usmchat18.jpg
少しばかりこいつの方が耳章が大振り。

さて、こいつの出番だ。
usmchat20.jpg
少し前にスクリュー式帽章を調達しておいてよかった。

取付。
usmchat21.jpg
うん、らしい。

耳章。
usmchat23.jpg
寸法が違う・・・・・・
残念ながら取り付けられそうも無い。

そういえばカーキの日覆い自体は持ってるんですよね。
usmchat25.jpg
元々は中田商店製の海軍陸戦隊水兵帽用日覆いでしたが、
何かに使えると思い調達しました。
usmchat22.jpg

こうなると次は21盛夏が欲しくなる。
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  1. 2016/09/26(月) 18:12:59|
  2. 警察
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大阪市警視庁冬制服

昭和21年制式の冬制服を調達しました。
昭和21年制式冬01
今回の分は単に昭和21年制式というだけでなく、大阪市警視庁型です。
昭和21年の服制は戦後の一番最初の様式で、
なおかつ、今回の分は自治体警察時代の一品なので言わば戦後警察被服としては最初期の分です。

前身頃。
昭和21年制式冬16
この頃はポケットのボタンは梨地でした。

袖章。
昭和21年制式冬02
銀線と黒帯章は巡査部長ですね。

階級章と徽章。
昭和21年制式冬03
階級は巡査部長。
自治体警察時代は各警察で独自の徽章を採用しているパターンが結構ありました。
警視庁の袖章や横浜市警察の胸章などが結構メジャーですね。

襟章。
昭和21年制式冬04

大阪市章の澪標が入ってます。
昭和21年制式冬05
そういえば大阪市章の「澪標」は「身を尽くし」と掛けた言葉だそうですね。

閑話休題。

よく、「警察関係の調べ物はいい資料がない」という様な壁にぶち当たる方がおられると思います。
実際私もそうです。
最初は現行、次に旧制服。
そしてさらにその前。
大抵ネットはこういう時にアテにならないです。
こんな時に私はよく古い事件事故の新聞記事や雑誌記事を当たっていました。
今でも大きな事件になると、「現場を捜索する警察官」などのキャプションとともに新聞紙面を写真が飾ることがありますね。

でもこれでもやはり限界があります。
そもそもの服制が分からなければ見ても分かりませんもの。
基本を抑えるからこそ、発見があります。

ではどうするのか。
思ったより答えは簡単なところにあります。
図書館です。

たいていの図書館には少なくとも一冊は地元の都道府県警察史が置いてあります。
資料が気になるのであれば、そこでコピーを取ることをお勧めします。
私の場合ですと、2、3の県を廻った結果、現地の自治体警察時代の徽章や、戦前期の服制が判明したりと、かなりの収穫がありました。

他にも現地の都道府県におけるけん銃貸与状況などがかなり詳細に載っていたりと、得るものは大きいです。


因みに、旧制服時代に関しては、その昔三才ブックスから出ていた「警察の本」を読み込むのも1つの手です。
昭和21年制式冬17
私はこれを一冊だけ持っていますが、
今となっては中々に興味深い一冊です。

閑話休題終わり

肩章。
昭和21年制式冬07
ボタン留ですが、後の改正では金釦ではなくなりますね。

背面。
昭和21年制式冬08
戦後期の被服の特徴として独特の背面というものがあります。
この様な様式は昭和43年制式が導入される迄形を変え生き残りました。

帯革止めが残ってます。
昭和21年制式冬12

帯革止めは縫付け式のようです。
昭和21年制式冬09

そういえば右後裂に切れ込みが入ってます。
昭和21年制式冬10
一応ボタン留めも出来たようですが、何故右後方に・・・・・・

前開き。
昭和21年制式冬11
縫い方なのですが、
戦後なので余った布地を使ったためにこんなことになったかと思ったのですが、
どうやらこういう縫い方のようです。

そういえば昭和11年の夏服もこんなでしたね。
昭和21年制式冬15

タグ。
昭和21年制式冬13
ほぼほぼ判読不可。
残念。

襟元のタグには2とあったので寸法は2号かと。
昭和21年制式冬14
割と大き目で私でも着用できました。


あとは黒羅紗ズボンが欲しいところ。
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  1. 2016/09/25(日) 13:09:05|
  2. 警察
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昭和11年制式黒地夏服

昭和11年制式の夏服です。
昭和11年夏上衣01
袖章は巡査。
かつて、昭和11年の改正前には警察官の服制には詰襟の夏服と冬服しかありませんでした。
しかしこれが、
「夏になると洗濯代が嵩むんですがそれは」という現場の声を受けて
合服のような形で新設されたのが、この夏服です。

実際の夏服という呼称は白い詰襟のものですが、
区分としては盛夏服のようなものであったと考えて差し支えなさそうです。
・・・・・・暑そう。

因みにこの黒地夏服は、盛夏期を除き着用可とし、
着用時は、冬袴(黒)か、夏袴(白)を合わせるのを
正規としたようです。

襟。
昭和11年夏上衣04

襟ホックも健在。
昭和11年夏上衣07
カラー留も健在ですね。
何か縫われてますがよく読めません。

袖にもあります。
昭和11年夏上衣08
昨今は袖カラーなんて無いですからねえ・・・・・・

肩。
昭和11年夏上衣09
階級章通しも健在です。

裏地。
昭和11年夏上衣06
背抜きの夏仕様。

タグ。
昭和11年夏上衣05
うっすらと六号と読めますが、
それ以外のところはなんとなく昭和十六年九月と読み取れます。
合ってるかは分かりませんが。

背面。
昭和11年夏上衣03

サーベル用の後裂。
昭和11年夏上衣02

そういえばサーベルなら一振り所有してるんですよね。
昭和11年夏上衣11
このサーベル、陸軍用だとは思うんですが、
これがまた今一つ判然としない一品で。
その内記事にしますかね。

制帽と。
昭和11年夏上衣10
比較してもあまり意味がないですが。
そういえばこの形状だと当時はこれを略帽と称したそうです。
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  1. 2016/09/24(土) 12:30:01|
  2. 警察
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昭和31年制式警視庁型冬帽子

警視庁型の冬制帽です。
s31wwh01.jpg
虫喰いなどがありますが、まだ結構綺麗です。
生地は紺サージ。

内張り。
s31wwh04.jpg
随分汚いな・・・・・・
タグは半分以上欠損してます。
残念。
辛うじて読める部分では昭和40年代の警視庁支給品であることが分かります。

帽章。
s31wwh02.jpg

この頃はまだスクリューバックではなく、縫い付け式のようです。
s31wwh05.jpg

解れて外れかかってます。
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生地の損傷が激しく縫い直しが効きそうにないです。
残念。

耳章。
s31wwh03.jpg
警視庁型特有の釦型耳章。
この様式を採用しだしたのはいつからなんでしょうね?

昭和43年制式冬服と。
s31wwh07.jpg

少し制帽の方が黒味が強い。
s31wwh08.jpg
となるとやはり31年制式とみて間違いなさそうですね。
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  1. 2016/09/24(土) 12:13:31|
  2. 警察
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