野方工作所

野方幸作が気まぐれで書いてるあれこれ。もしかして無線軍事警察消防鉄道アニメ全分野を一つのブログでカバーするのは不可能じゃないかと思い始めてる。コメントや質問などはお気軽にどうぞ。頂けると狂喜乱舞します

米軍・憲兵用ベルト

皆さん、あけましておめでとうございます。
部屋に設置した防虫剤に新年早々駆除されかけた野方です。
旧年中はありがとうございました。
また今年もどうぞ野方工作所にお付き合いください。
尤も、この変なサイトに訪れてくださるありがたいお方がどのくらいいるか、ですがw

さて、題に「米軍」と銘打ってあるのにカテゴリは「警察」ってどういうことかと
思われる方もいらっしゃるでしょうが、これにはしかと訳があります。



戦後、昭和21年にGHQにより行われた警察官の服制に関する規定の変更で
日本の警察官の様相は大きく様変わりしました。
ネクタイ着用の背広式、けん銃の携帯、山型の階級章など、有り体に言ってアメリカナイズされたんですね。

しかしその頃の日本は終戦したとはいえ、折からの物資不足。
制服・装備を製作できるほどの余力がありませんでした。
なにせ「あるものは何でも使え」の精神で、旧軍の十四年式ホルスターを装備している人もいたそうです。
そのため、米軍の装備を一部、供与されていました。


実際、昭和21年式の盛夏服は制帽本体などが米軍から供与されており、
一見日系人の憲兵隊のようでもあります。
s21-01.jpg
写真は拾い物で失礼ですが、昭和21年式盛夏服の警察官です。



こちらが本題の昭和21年採用の吊り帯革。
憲兵帯革02
警察では本帯革(装備品用)と補助帯革(ズボン用)という二種類の帯革があり、
帯革というと、九割がた本帯革の方を指します。

元々は朝鮮戦争~ベトナム戦争ごろに使用されていた米軍の憲兵用帯革だそうです。
前述の通り米軍から供与を受けていたので憲兵のそれと同様のものを警察でも使用していました。

穴が3つあり、上下の二つがバックル用、中央は余った革を固定するための物です。
憲兵帯革01


因みに、バックルの雌雄が現行では逆になっています。
憲兵帯革03



またしても拾い物の画像で恐縮ですが、これを見てください。
s21-02.jpg
昭和21年式冬服(外套着用)の警察官ですね。
同じ帯革を使用しているのが分かりますかね?

腰があたる部分には革が縫い付けられてあります。
憲兵帯革05
一般に吊り帯革(あるいはサム・ブラウン・ベルト)と呼ばれるベルトでは耐久度を上げるために
割とよく見られる造りですね。

裏に4と刻印があり、これはおそらく寸法が4号であることを指していると思われます。
憲兵帯革04
因みに4号とは70~90センチと規定されていますが、このベルトを実際に測ってみると68~88でした。
ズボン、あるいは服の上から巻く分には最大までバックルを持っていけばなんとか巻けますが、
外套の上からとなると私には無理です・・・


ところでこの帯革はいつごろまで使われたんでしょうか?
映画「警察日記」によると、昭和27年式でも使われていました。
そして昭和43年式では型の違うものを使用していることは知っています。
ではその間の昭和32年式ではどうだったんでしょうね?


余談ですが、この帯革を購入した際にホルスターが付いてきました。
m1917h01.jpg
大きさや、残っている銃の跡などからすると
S&W・M1917やS&W・M10の4インチ用ホルスターだと思います。
現物を所持していないので確証はありませんが・・・・・・


また、底部には水抜き穴がある凝った造りです。
m1917h03.jpg


これはおそらく米軍のみのモデルです。
警察で採用されている腰まわり装備品は原則としてドットボタン式を採用しており、
着脱が容易にできるよう作られています。

一方でこのホルスターはねじ式を採用しており、着脱に時間がかかります。
m1917h02.jpg
尤も、米軍から供与されたものである可能性も拭いきれませんが。


因みにニューナンブは入らないこともないですw
m1917h04.jpg



ホルスターといえば、個人的には昭和43年採用の蓋のあるタイプのニューナンブホルスターが欲しいんですが、
如何せんどこにもないんですよね・・・・・・
現行の複製品や蓋のないタイプの実物などはよく見かけるんですが・・・・・・


これはかつて旧制服用の代用になるかと思い購入した憲兵用手錠入れです。
米軍憲兵手錠入れ01
実際には警察用のそれとは大きさや裏面の造りが異なりました。


時代が合致するか分かりませんが、取り敢えず装着してみました。
憲兵帯革06
あとは警棒吊りがあればいいんですが憲兵用の警棒吊りは持ち合わせていないんですよ・・・・・・


さてさて、兎にも角にも、皆さん今年もどうぞよろしくお願いいたします。
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  1. 2013/01/03(木) 22:26:58|
  2. 警察
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

はじめまして。

帯革の件ですが、このギボシの飛び出した幅広のものは昭和31年の服制改正以降も使われていたようですが、途中で「45㎜帯革」に変更されたようで、資料でも詳細な日時がわかりません。

旧型警察装備ですが、警視庁でもニューナンブのけん銃入れ(ホルスター)が途中で「県警型」からスマートな「警視庁型」に変更されるわけですが、この日時もはっきりせず、現在に至るまで本部ごとによる違いは想像以上に激しく、調べ出すとなかなかキリがありませんね。

ちなみに米軍貸与のホルスターはガバメント用のM1916ホルスターや、改造M1916ホルスターも使用されたそうです。参考まで。

  1. 2013/03/26(火) 02:31:27 |
  2. URL |
  3. 平和堂 #mMSEkzYg
  4. [ 編集 ]

>平和堂さん
初めまして。

情報ありがとうございます。

昭和31年の改正でもこの帯革は使用されたのですか。
個人的には昭和43年式採用に伴って45mm帯革になったものだと考えてましたが、
そうも単純ではないんですね。

警視庁型のホルスターにしても、私はてっきり採用当初から警視庁はあの形を使用しているものとばかり・・・・・・
当初は県警型と同じものを使用していたんですね。

本部ごとの違いと言えば、現在でも補助帯革やネクタイなどに微妙な差異が見られることがありますね。

M1916ホルスターですか。
ガバメントが貸与されてましたし、そうやって考えるとM1916ホルスターも貸与されたってなんら不思議はありませんね・・・・・・

いやはや、粗末な知識しか持ち合わせておらず、無知な自分が全く恥ずかしい限りです。
  1. 2013/03/27(水) 10:50:25 |
  2. URL |
  3. 野方 #-
  4. [ 編集 ]

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