野方工作所

野方幸作が気まぐれで書いてるあれこれ。もしかして無線軍事警察消防鉄道アニメ全分野を一つのブログでカバーするのは不可能じゃないかと思い始めてる。コメントや質問などはお気軽にどうぞ。頂けると狂喜乱舞します

葉書と陸軍省

骨董市で古い葉書を仕入れてきました。
葉書01
調べてみたところ、額面だけならこれらは明治後期~昭和20年ごろに掛けてのものになります。
郵便料金などの知識はなかったのでひとまず値段がばらばらになるように購入した結果、
各時代ごとの分が偶然仕入れられました。

殆どに陸軍省の印が捺してありますが、
この印は戦後になって第三者の手によって捺されたものじゃないかと考えております。
理由は後ほど。


総じて現在の葉書よりすこし小さめ。
葉書02



まず一銭五厘の葉書。
葉書03
この料金は明治後期~昭和12年に掛けて。

葉書の寸法もほかの物に比べて小さいので明治~大正期くらいのものですかね。
葉書04
左は二銭の葉書。
昭和12~19年に掛けて。

後述する三銭のものなどと比べてみると「日本郵便」とあるのでこれはまだ大東亜戦開戦前の分と推測されます。
葉書05


三銭の葉書。
葉書07
昭和19~20年に掛けて。

字面が「日本郵便」から「大日本帝國郵便」に変更されています。
葉書06
五銭紙幣同様楠木正成公が印刷されています。


五銭の葉書。
葉書08
昭和20~21年に掛けて。

日本郵便のものと大日本帝國郵便のものがあります。
葉書09
確か日本郵便に変更になったのは昭和21年に入ってからだったと思うので、昭和20年製造と21年製造の二種類ですね。
昭和20年製造分と思われるものには三銭のもの同様、大楠公が印刷されています。

陸軍省は昭和20年末に復員省になっているので陸軍省の印が昭和21年製造の分に捺すとは到底思えません。
そのくせ昭和20年製造の分は陸軍省の印がありません。


さらに指摘するならば全ての葉書で陸軍省の印の寸法が共通なのがなんだか引っ掛かります。
葉書10
いや、ありえない話ではないのですが、ずっと様式も寸法も変更がないのがなんだか不自然に思えまして。
というかそれ以前にそもそも軍事郵便用葉書でない上、出してすらいない、
検閲の用もない未使用葉書に陸軍省の印なんか捺しますかね?
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  1. 2014/02/09(日) 01:00:43|
  2. 日本軍
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

ど~も!

んんんんん????

葉書に「陸軍省」の印ですか????
当方も「軍事郵便」は比較的好きなので収集しますけど、ブログの様な印は「初見」です。

「軍事郵便」は明治・大正・昭和でそれぞれ異なりが有ります。
明治期は「旧逓信省」発行の絵葉書が主で大正期はこれと言った戦争が無かった?ので「軍事郵便」(特に葉書関係)は無く戦地で入手した「絵葉書」が
主でした。
昭和期は今でも見ますが、何れの時期の「軍事郵便
」で在れば、野方さんが云う様に「検閲欄」の部分がありますよ!
特に昭和期の「軍事葉書」には「陸軍じゅっ兵部」の印刷文字が在りますよ・・・

この「陸軍省」の形式の印は封筒で見ますね・・・
(但し封筒の裏側に「縦型」ですけど・・・)
まして、インクの色が「青?紫?」は当時の陸・海軍省では使用されなかったと思います。

長々と書きましたが、当方の「私見」ですが、後の業者の「悪戯」と思えます。

考えてください!

当時の陸・海軍は「軍の権威」を掛けていますので「軍事郵便」にも「軍の権威」が見えます。

例え葉書1枚にしてもそれが当時の陸軍省で扱った物で有れば・・・尚の事ですよ!
(当方はこの葉書の様に「幼稚」な手法で購入者を「騙す」業者の考え方に遺憾に思っています)

まぁ「高値」で購入されて居ない事を祈っています(笑)
  1. 2014/02/11(火) 11:07:17 |
  2. URL |
  3. 参謀本部 #YgKj3tPc
  4. [ 編集 ]

>>参謀本部さん

やはり「第三者」の仕業ですよねえ・・・・・・

まあ、一枚百円だった上に、印の押されていない「当たり」の葉書もあったので今回はさほど騙されたな、という感じはしませんね。

しかし疑問が氷解してよかったです。ありがとうございます。
  1. 2014/02/11(火) 13:33:53 |
  2. URL |
  3. 野方 #-
  4. [ 編集 ]

一枚¥100円ですか・・・?
う~ん???

幾ら「未使用の葉書」でも・・・

まぁ購入者が納得して購入されたので在れば・・

当時の陸・海軍省と逓信省間には「軍事郵便」に関して特別の協定が有ったと聞いています。
「切手部分」に朱色で「軍事郵便」の印刷文字が在って「検閲欄」に検定印が在り戦地から差し出されたのは「無料配達」とか・・・等等

軍に於いても1ヵ月に将兵に配布する枚数を決めてあった様です。

ではまたまた!
  1. 2014/02/11(火) 19:51:40 |
  2. URL |
  3. 参謀本部 #YgKj3tPc
  4. [ 編集 ]

>>参謀本部さん

個人的には軍事郵便の葉書があれば、と捜しに行ったのですがこういったものを引き当てました。
しかしこれはこれで中々に面白いものです。
二度と買おうとは思いませんが。

軍事郵便の葉書だと陸軍の星と「軍事郵便」の文字が印刷されているんでしたっけね。

葉書の枚数は軍事郵便用・通常用葉書ともに十葉/月だったそうですね。
なんでも、支給品の郵便セットには一ヶ月用と二ヶ月用があるそうで。
最近そのへんも気になってます。
  1. 2014/02/12(水) 00:49:52 |
  2. URL |
  3. 野方 #-
  4. [ 編集 ]

国会議事堂の意匠は、戦後のものでしょう。
横書きが左からになってることからも、わかる。
「200」という値段は、「2銭」ではなく「2円00銭」の意味です。
本当に2銭だった時代に発売されたものが混用されないように、戦後すぐの切手や印紙には小さく「00」がついていたのです。
現代の外国でも、「2ドル50セント」の表示に、「50」を小さく、下に線を引いて表記することがある。
まだ誰も指摘してないようなので、指摘させていただきました。
  1. 2016/07/06(水) 08:13:32 |
  2. URL |
  3. 悪魔少尉 #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

>>悪魔少尉さん
ありがとうございます。
2円00銭でしたか。てっきり2銭00厘だとばかり・・・・・・
よくよく考えたら、厘は銭の十分の一でしたね。
となるとその後の500も5円00銭と考えるのが自然ですね。
  1. 2016/07/09(土) 15:08:52 |
  2. URL |
  3. 野方 #-
  4. [ 編集 ]

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