野方工作所

野方幸作が気まぐれで書いてるあれこれ。もしかして無線軍事警察消防鉄道アニメ全分野を一つのブログでカバーするのは不可能じゃないかと思い始めてる。コメントや質問などはお気軽にどうぞ。頂けると狂喜乱舞します

昭五式背嚢・・・・・・のような風貌の何か

最近はソ連軍が快進撃していましたが、今回は一転して旧軍を。
まあ、旧軍カテに放り込んでいいものかどうか少々迷いましたが。


実はとある背嚢を買いまして。

それがこちら。
haino01.jpg
どうです?何かに似ていると思いません?
購入動機はそれなんですがね。
背嚢の素材は、紙か木か分かりませんでしたが、
もしかしたら硬質化させた革ではないかと。


にしても、明治期の背嚢や、昭五式背嚢などを参考にしたであろう外見ですね。
haino02.jpg
特に中央に走る紐なんて、飯盒を結んでくださいと言わんばかりですね。



側面。
haino04.jpg
旧型背嚢と比して、紐の数が一本足りません。
本来ならこの上にもう一本紐が通してあります。
小円匙の縛着は紐の数からすると無理ですね。


蓋のつなぎ目には黄色い羅紗が使われてます。
haino05.jpg
この羅紗は、目が詰まっており、経年のせいかごわごわしていますが、
改四五式軍衣のそれに似ています。



さて、この背嚢、実は学生用です。
そのため、上部にフックが付いています。
haino03.jpg
吊り下げるためでしょうね。
なんだかランドセルみたいですねえ・・・・・・

・・・・・・ああ、だからといって小学生用ではありませんよ。



蓋をあけてみた状態。
haino06.jpg
こうして見れば見るほど、旧型背嚢にそっくりですねえ・・・・・・


岐高工-6と文字があります。
haino07.jpg
多分、岐阜工業高校の工業化学科という意味ではないでしょうか。
まあ、確証はありませんが。


物は試しにと中に色々入れてみることにしました。
haino08.jpg


まずは襦袢を入れてみました。
haino09.jpg
結構ぎりぎりです。
容積小さいんですね。


その後は乾パンなどを詰め込んでみました。
haino10.jpg
まあ、詰め込みすぎて破損するのが怖いんで、あまり中には詰めませんでしたが。


蛸足背嚢と。
haino24.jpg
こうして見ると、あまり容量に差はなさそうなんですけどね・・・・・・


そういえば非常にどうでもいいことなのですが、
雪の進軍の一節に、
「背嚢枕に外套被りゃ背なの温みで雪溶けかかる」
とありますが、一度だけ私は三月中旬の和歌山の山奥でそれを実践したことがあります。
たいへん予定外の一泊だったので、そのときは毛布を携帯しておらず、
やむなく緊急措置としてそうしました。
幸いなことに屋内だったので露営ではありませんでしたが。

尤も、「屋内」といっても、ろくな暖房設備のないところでして。
・・・・・・いや、そもそも暖房あったかな?

ともかく、実践した結果、ひんやりと寒く、凍死の危機にさらされました。
たぶん油断したらあれは死んでましたね。
皆さんも実践する機会があったら、是非とも携帯懐炉を使用しましょう。
死ねます。



紐の留め具。
haino11.jpg


端はこの金具を通します。
haino12.jpg
単純な構造ですね。


負い紐。
haino13.jpg


肩当の部分の裏地には羅紗が縫い付けられてあります。
haino14.jpg


また、負い紐は片方が外れており、下部で結びとめてあります。
短くなってるわけではないので、気が向いたら糸で縫って補修しておきます。



側面や上部の紐は外せます。
haino15.jpg



この紐を全て革紐に換装したら・・・・・・?
haino16.jpg
夢が広がりますね。



紐が全体的にほこりっぽかったので、いったん外して水洗いしました。


しかし、末端がほつれてきており、全体的に通すのに苦労しました・・・・・・
haino17.jpg
末端がしっかりしていたのは一本だけで、残り三本は本当に通しにくかったです。



ところで、中田商店の昭五式背嚢について。

中田商店側がもうあの背嚢は作らないと言ったそうですが、
これには頷かざるをえません。

最近イベントで聞いたことなのですが、
毛皮製品は経産省やら日本毛皮協会やらとのややこしい取引があるのだそうです。

毛皮製品は、売れたら売れたで、
その毛皮使用量の価格(利益ではなく価格の)の40%を納めなければならないのだそう。
そのため必然的に製品価格は高くなります。
だから中田商店は明治期の背嚢ではなく、毛皮の使用面積の少ない昭五式背嚢を複製したそうですが、
それでもやはり採算が取れない、高くて売れない、と苦境に陥ったのだそうです。

まあ、裏付けは取ってないのでこの40%の話がどこまで本当かは知りません。
なので、この話はあまりアテにはしないでください。
ただ、市販の毛皮製品が面倒くさい取引の元に存在していることはどうも事実のようです。


以上、閑話休題。





さて、この背嚢にあれこれ縛着してみましょうか。

改四五式外套と飯盒。
haino18.jpg
上になんとなく四五式軍帽を置きたくなったのです。
こうして見ると、横幅が少々足りないように思えますね。

紐がところどころ結束されていないのは、紐の末端がほつれており、
調整具に通らなかったからです。
haino19.jpg
そのうち、炙るなりなんなりして処理しましょうかね。
このままでは使えません。


毛布と。
haino22.jpg
昭五式背嚢には微妙なところですが、まあ、あながち間違いではないかな、と。
帯青茶褐色の毛布が欲しい・・・・・・


そして、昭和32年式外套明治十九年式二種帽
haino23.jpg
いや、ね、色合いが明治風味だったので、
なんとなく縛着してみたくなったのですよ。
雰囲気は充分ですね。




この背嚢は、革製(推定)ですが、毛皮ではありません。
しかし、どうでしょうか。
この背嚢に毛皮を取り付けてみた図を。
夢が生まれたではないか。
横幅足りないし、紐も足りないけど。


でもなんだかんだで、昭五式背嚢の複製品が欲しい・・・・・・
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  1. 2013/07/09(火) 21:19:22|
  2. 日本軍
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

学校教練用の背嚢はいくつか種類がありますが、
昭五式背嚢と細部の作りや金具の形状は同じでもまるっきり違う寸法のものも多いです。
http://i.imgur.com/fVUOsF8.jpg
ただ、貴重な戦争遺物でもありますから補修以外の改造をするのなら中華製の複製品で良いのではないでしょうか。
材質や品質は悲惨の一言に尽きますが、寸法だけは中田商店製背嚢製作で使用した型紙を使用しているとの事らしく精確な寸法なのです。(実際実物の木枠が見事にピッタリ入りました。)
詰め物をして装備を縛着すれば一応昭五式背嚢以外には見えなくなります。
ここから革を取替えて行く方が近道かもしれません。
http://i.imgur.com/0P6D0ni.jpg
  1. 2013/07/12(金) 13:24:30 |
  2. URL |
  3. 403 #WzzJX4NY
  4. [ 編集 ]

>>403さん
コメントありがとうございます。

これは学校教練用でしたか。
そこまで頭が廻らず、それどころかいつ頃使われたものかすら分からずにおりました。
それなら納得がいきますね。
ありがとうございます。

補修は、紐に蝋を塗るなり、炙るなりの末端処理など、必要最小限にとどめるつもりです。
さすがに改造は記事にあれこれ書いといてなんですが・・・・・・控えようかと。


しかし、中華製昭五式背嚢ですか。
実物木枠が入るとは、かなり正確な寸法なのですね。
風の噂には聞いてましたが、一体どこを探せばよいのかほとほと困り果てておりまして。
欲しいことには欲しいんですが・・・・・・
  1. 2013/07/12(金) 22:06:08 |
  2. URL |
  3. 野方 #-
  4. [ 編集 ]

ご返信どうも有難うございます。
本来ならあまりオススメできるものではないのですが、殊に背嚢に関しては中田商店が頑張って下さる以外にどうしようもないのが現状ですからね・・・。
某掲示板のアクセス規制が解けたら再販の署名活動でもしてみようかなと思います。
消費者側で何かアクションを起こさない限り絶対に再販されないでしょうから。

例の中華製の背嚢はe-bayにて購入することが出来ます。

http://www.ebay.com/itm/WWII-IMPERIAL-JAPANESE-ARMY-BACKPACK-RUCKSACK-KNAPSACK-BAG-31703-/230903250821
  1. 2013/07/13(土) 03:00:17 |
  2. URL |
  3. 403 #-
  4. [ 編集 ]

>>403さん

情報ありがとうございます。
e-bayでしたか。
懐に余裕が出来たら購入を検討してみます。


私自身、中田さんに再販して欲しい商品は枚挙に暇がないですが、
旧型背嚢はその中でも再販してほしいものの筆頭であることは間違いないですね。
あれほどの逸品、幻にするのは惜しいですねえ・・・・・・

署名活動の折には是非ともお声掛けください。
  1. 2013/07/13(土) 19:09:53 |
  2. URL |
  3. 野方 #-
  4. [ 編集 ]

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